長崎県作業療法士会

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活動ブログ

令和6年 南島原市健康福祉祭り活動報告

2024.12.06

令和6年 南島原市健康福祉祭り活動報告

2024年10月20日ありえコレジヨホール・有家保健センターにて南島原市健康福祉まつりが開催されました。

長崎県作業療法士会ブースでは、“自助具展示・紹介、割り箸を使用して作製した輪ゴム銃による射的と輪投げゲーム”をしました。また、その他にもボールペンやパンフレット等も配布しました。

当日は晴天に恵まれた開催となりました。他の地域のイベントと開催が重なり、来場者数は例年よりも少ない印象でしたが、作業療法ブースには約150人と多くの方々に参加していただきました。今回はありえコレジヨホールを開放しての開催となり、前回よりも広いスペースを活用して啓蒙活動を行うことができたため、幅広い年齢層の方々が作業療法士会の活動を知っていただくことができたと感じます。

割り箸を使用して作製した輪ゴム銃による射的では、小さい子供達に人気があり、狙った的に輪ゴムが当たって倒した時の喜びや、身近な物で玩具を作ることができるのかという学びがあったようです。また、90歳代のご高齢の方も参加されて、「90歳になるけど射的ができると思わなかった。昔のお祭りを思い出して懐かしかった」と笑顔で話されていました。

自助具の展示と体験コーナーでは、ワンハンド爪切りやリーチャーといった生活を助ける自助具や太柄のスプーン、バネ付き箸といた食事にかかわる自助具の展示を行いました。参加者の中には左片麻痺の方も参加され、ワンハンド爪切りを気にいったようで、「今まで右手(健側)の爪が一人で切れなくてモヤモヤしていたけど、これを使えば一人でも爪切りが出来た。ケアマネジャーに相談して道具を揃えてみたい」と話されていました。普段の生活では自助具や福祉用具も実物を見て触るという機会は多くはないため、このような体験ブースを通じて生活が楽になるための道具との出会いを提供することができて良かったと感じました。

今回はホール内の広い空間を利用して自助具展示・体験+アクティビティといった複数の催し物を実施することができた為、幅広い年代の方に興味を持っていただき、参加者一人一人がブースに長い時間滞在してくださったように感じます。

自助具体験の他にも射的や輪投げでもどのような投げ方や打ち方をすると上手くいくのかを考えながら取り組んでもらうことが出来ました。今回の体験ブースを通じて「勉強になった。楽しかった。」と話される方も多く見られました。「遊び」の中にも「学び」があることを感じてくれた参加がいたことを嬉しく感じます。

哲翁病院 荒木泰斗