長崎県作業療法士会

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長崎県作業療法士会

学会長あいさつ

学会長あいさつ

第31回長崎県作業療法学会 学会長

久保田 智博(長崎労災病院)

この度、学会長という貴重な経験を積ませていただき、また第31回長崎県作業療法学会をアルカスSASEBOで開催できることを大変嬉しく思います。会長をはじめ、会員の皆様方には心より感謝申し上げます。

昨今のソーシャルメディアの急速な発展に伴い、リモートで離島地区や産休中でも誰もが遠隔での時間の共有や繋がり方の改善が得られるようになりました。その反面、昔のような肌感覚の繋がりが少なくなり、人と人との繋がりの価値観も変わってきていることも実感しております。TVをつけると悲しいニュースや物価の高騰、災害のことが流れています。一方、職場では働き方改革をはじめ、ハラスメントなど今の時代に対して柔軟に対応していくことは容易ではありません。少子高齢化の問題もかねてからの課題であり、長崎県では毎年約1.000人弱の人口変動があります。臨床への影響では、独居高齢者や重複障害など多様な課題を抱える対象者が年々増えてきているように感じます。

この壮大な課題に対して、我々作業療法士は結束し、逆境に負けない心が重要と考えまして、テーマを「困難な時代を切り開け、レジリエンスで創る未来」としました。この日々の悶々とした課題を解決すべく、学会では様々な企画を準備して参ります。

本学会の特別企画の1つに日本作業療法士協会会長の山本伸一先生をお招きしております。協会の長が来崎していただけることに感謝し、長崎のマインドを感じとって頂けたらと思っております。

シンポジウムでは歴代学会長を召集させていただきます。当時の学会テーマと想いを紡ぎ、融合させ、次世代へ繋げられたらと考えております。

学会初の試みとして、市民公開講座後には啓発活動も開催します。パパ・ママOTの皆様もOTの魅力を家族に知ってもらえる良い機会になるので、お子様も連れて奮ってご参加下さい。

演題発表の試みでは、今回「学会発表サポート&コミュニティ」を立ち上げました。会員の中には、発表したくても様々な理由で諦めている人も多いと思います。サポートでは、一人でも多く背中を押せたらと思います。

最後になりますが、学会は対面とLive配信での開催を予定しております。佐世保に行ってみたい!と思って頂けるような現地でしか味わえない、魅力溢れる学会が演出できたらと思っております。懇親会も含めて学会に参加していただけたらと思います。

つきましては、どうか本学会の趣旨にご賛同いただき、何卒格段のご配慮を賜りたくお願い申し上げます。